「こんなに夜中に起きて大丈夫なの?」
1歳の子供が夜中に起きるのは一般的ですが、保護者にとっては課題の一つです。
そんな時、夜中にぐっすり眠れる方法があるなら、知りたいですよね。
この記事では、子供の夜中の目覚めに対処し、健康的な睡眠習慣を育む方法を探ります。
睡眠不足でお悩みのママさんは、参考にしてくださいね!
夜中に起きる理由
「うちの子はなぜ、夜中に何度も起きるの?」と戸惑っているママも多いでしょう。
1歳になっても夜中に起きる赤ちゃんは、およそ3割いるという研究結果もあります。
そこで1歳の子供が夜中に起きる理由をまとめました。
- 夜中に目覚めるのは当然のこと
- 運動機能が向上したから
- お昼寝を1回にするのが早かった
詳しく説明していきます。
夜目覚めるのは当然のこと
実は、1歳の子供が夜間目覚めることは当然のことです。人は一晩の間に浅い眠りと深い眠りを繰り返して眠っています。
赤ちゃんの場合は、この眠りのリズムの間隔が短く、大人よりも目覚めやすいタイミングが多く訪れます。
もちろん大きくなるにつれ、徐々に間隔が長くなるものですが、その成長速度も人それぞれ。
そのため1歳でも夜間目覚める子供が約3割いるのです。
運動機能が向上したから
1歳前後で夜間目覚めるようになる原因の一つに、歩けるようになり、気持ちの変化が起こったことがあります。
自分で動ける範囲が広がると、後追いが始まる時期。
保育園に行くなど物理的に離れることもあり、不安感や執着が強くなります。
このような気持ちの変化がある時には、夜間の睡眠も浅くなりがちです。
お昼寝を1回にするのが早かった
1歳2ヶ月を過ぎる頃に、お昼寝を1回に減らすことが多いです。ですが、1歳前後はまだ2回の昼寝が必要な子が多いので、減らしてしまうと疲れが取れず上手く寝付けなくなります。
眠りたいけど眠っていけなくて、泣いて起きるという悪循環に。
1歳の頃は遊ぶのが楽しくなったり、覚醒時間が長くなったりしますが、夜間目覚めるようなら2回の昼寝をもう少し続けた方がいいですね。
子供の睡眠サイクル
先にも書いていますが、そもそも子供の睡眠サイクルは、小刻みな睡眠パターンになっています。
生まれたての赤ちゃんは、昼夜関係なく小刻みな睡眠サイクルで約18時間ほど眠ります。
月齢が上がるにつれ、昼と夜の区別がつくようになり、少しずつ夜に眠る時間が偏っていきますが、この変化も個人差が。
1歳の時点で夜間に目覚める赤ちゃんがいるのも、当然のことです。
子供の夜中に起きることへの対処法
子供が夜間起きることへの対処法は、どんなものがあるのでしょう。
夜間に起きることへの対処法は、次の5つです。
- 夜間授乳と断乳
- 安心できる睡眠環境
- 一日のスケジュール調整
- 安心できる関わり方
- 専門家へ相談
詳しく説明します。
夜間授乳と断乳
夜間に起きると寝かしつけのために、授乳をする人も多くいます。
1歳前後のこの時期は、夜間の授乳は1回あれば十分なので、授乳回数が増えないよう気をつけましょう。
断乳とは、何かしらの理由で、突然母親から授乳を止めることです。理由によって断乳のタイミングは異なるので、ママが今だ!と思ったタイミングで行います。
似ている言葉の『卒乳』は、赤ちゃんの成長にともなって自然に母乳を欲しがらないよう促していくことです。
卒乳も子供の成長度合いによって時期は異なるのですが、卒乳のタイミングで多いのは、離乳食完了期に当たる1歳半頃をめどにしているようです。
もし断乳を決めるのであれば、離乳食がしっかりと取れているなど、母乳/ミルク以外の方法で栄養が取れていることを目安に決めるといいですね。
安心できる睡眠環境
睡眠環境が悪いと、子供も夜間に目が覚めることがあります。子供が眠りやすい環境にするには、次の点に気をつけましょう。
【室温】
子供は特に室内が暑いと夜に起きることがあります。
半袖半ズボンで寝ている夏の時期は、室温を25度くらいにすると寝つきがよくなりますよ。
子供は大人よりも暑がりなので、大人が涼しいと感じるくらいの室温にするといいでしょう。
【光】
睡眠環境を整えるには、光も大切な要素です。光には脳を目覚めさせる効果があるので、寝ている間に光が見えると子供は起きやすくなります。
常夜灯の光、廊下や街頭の光がカーテンの隙間から漏れてくるようなら、調整してあげると、寝つきも良くなります。
暗がりを怖がる子もいますが、その場合は間接照明など、光が直接目に触れないようにするのが効果的です。
【寝床の大きさ】
夜によく眠るためには、寝床の大きさも大切です。寝床が狭くなっていると、赤ちゃんも当然寝にくく感じます。
ベビーベッドや布団の場合、ミニサイズは12ヶ月ごろ、通常サイズでも24ヶ月で小さくなり、寝返りも難しいでしょう。
これらのポイントをおさえて、睡眠環境を整えることで、子供も安心してぐっすり眠れるようになります。
一日のスケジュール調整
夜間の目覚め対策には、一日のスケジュールを調整することも大切です。
夜中に起きる原因は、「疲れすぎ」と「眠くない」の2つが考えられます。
疲れ過ぎは、昼寝が足りない、夜寝るのが遅いことが原因。疲れが溜まると、ストレスホルモンが睡眠の邪魔をして、夜に目覚めてしまいます。
就寝や起床の時間がズレ、生活習慣が乱れても疲れ過ぎや夜間の目覚めを誘発するので、出来るだけ規則正しく生活する方がいいです。
一方で「眠くない」のは、昼寝がしっかりできているのに、さらに就寝時間も早いというパターン。昼寝で3〜4時間寝ているのに、18時半〜19時に就寝すると、深夜に体力が回復して目覚めている可能性もあります。
この場合は、昼寝の時間を短くするか、就寝時間を21時頃まで後ろ倒しにしましょう。
安心できる関わり方
1歳の頃は、気持ちが不安定になりやすく、このような状況も夜間の目覚めに繋がります。例えば、こんな環境の変化は気持ちが不安定になりやすいです。
- ママの復職
- 保育園入園
- 兄弟の誕生
- 引っ越し など
慣れた環境から離れる寂しさから、ふと目が覚め心配で眠れない!となるんですね。こんな時には、スキンシップをとったり、優しく声をかけたりするのが効果的です。
安心できるとまた眠っていけることが多いので、試してみましょう。
専門家への相談
夜間の子供の目覚めが深刻な問題になっているなら、専門家に相談することをおすすめします。もしかすると夜中に起きるのは、原因となる病気が隠れているのかもしれません。
例えば、アトピー性皮膚炎によるかゆみや、風邪による鼻詰まりが眠りを浅くしている可能性も。
まずは、これらの原因症状を軽減させ、それから睡眠に関する知識を持ったカウンセラーに相談します。
子供の眠りに関して心配であれば、小児科に相談しましょう。
まとめ
本記事は、1歳の子供が夜中に起きる原因についてまとめました。1歳前後は、まだ成長途中なので、眠りのサイクルが短いこともあり、時には目を覚ます日が続くこともあるでしょう。
そんな時には、本記事で紹介した対策を試してみてください。
生活リズムや睡眠環境を整えるだけでも、夜間の目覚めは減らしていくこともできますよ。