夏本番をむかえるこれからの時期、エアコンの使用は欠かせないものになります。ですが、電気代の値上がりなどもあり、節約したいと考えている人も多いですよね。
そこで、少しでも電気代を節約できるよう、効率的にエアコンを使う方法についてまとめました!
快適な夏を過ごすために、ぜひ参考にしてくださいね。
エアコンの節電効果を高める使い方のポイント
エアコンの節電対策は昔から諸説ありますが、今では環境省なども『クールビズ』を推奨して節電効果があるエアコンの使い方などを周知しています。
エアコンの電気代を抑えながら使う方法には、次の6つのポイントがあります。
- 設定温度は28度を目安に
- エアコンと扇風機を併用する
- 風潮設定は【自動】
- 定期的にフィルターやダストボックスを掃除する
- 窓からの熱をカットする
- サーキュレーターなどを使い室温を一定に
詳しく説明していきます。
設定温度は28度を目安に
環境庁が推進しているクールビズでは、冷房をかける際の温度設定は28度がいいと推奨しています。28度という室温は、暑いのでは?と感じるかもしれませんが、実は湿度が55%ほどであれば十分快適に過ごせる温度なんです。
エアコンを使っていると必然的に湿度は下がるので、意外と快適に過ごせてしまいます。
また、冷房時の温度設定を1度高くすると、消費電力量をおよそ13%削減でき、電気代を安く抑えられます。
ただし、日当たりや建物の構造によっては、28度に設定しても室温が28度にならない可能性もあるので注意しましょう。
エアコンと扇風機を併用する
28度設定で「暑い」と感じる場合は、扇風機を併用するのがおすすめ。人は風を感じると体感温度が下がり、実際の温度よりも涼しいと感じます。
エアコンの消費電力はやく1000wなのに対し、扇風機であれば「強」で使用しても30〜40wと1/25以下ですみます。
エアコンの温度を下げず、扇風機の風が直接当たるようにすると、節電しながら快適に過ごせますよ。
風量設定は【自動】
冷房を使用するときには、風量を自動に設定しましょう。エアコンは、室内の温度を設定温度にするときに1番電力を消費します。風量を抑えた方が電気代が安そうだからと、「弱」や「微風」を使っていると冷えるまでに時間がかかり、余計な電力を消費して電気代が高くなります。
風量設定を自動にすると、エアコンが1番効率的な運転をしてくれるので、結果的には消費電力の節電になりますよ。
定期的にフィルターやダストボックスの掃除をする
エアコンフィルターやダストボックスは、定期的に掃除しましょう。おすすめの掃除頻度は「2週間」です。フィルターにほこりが溜まっていると、吸気がしにくくなり負荷かがるので消費電力が上がります。
自動でフィルター掃除をするエアコンもありますが、その場合はダストボックスにゴミが溜まっていないか確認しましょう。ゴミが溜まっていると掃除の効果が落ちるので、こちらも消費電力が上がる原因になります。
窓からの熱をカットする
冷房を使う際は、窓からの熱の出入りを減らすような工夫をしましょう。部屋の中で1番室温に影響しやすいのが、「窓」。直射日光があたったり、ガラス越しに外気に触れたりして、室温に影響を与えます。
直射日光があたる場合は、すだれやカーテンなどで直射日光をカットすれば、室温の上昇を軽減できます。また、窓に直接遮熱シートを貼ったり、二重窓にするなどの対策もおすすめです。
サーキュレーターなどを使い室温を一定に
冷房を使用するときには、サーキュレーターなどを使って室温のムラをなくしましょう。エアコンによって冷やされた空気は、室内の下に溜まります。家具の配置によっては、冷気が届きにくいところもあるので、サーキュレーターなどを使って室内の空気を循環させてあげましょう。
つけっぱなしの方が安い?エアコンの間違った使い方
エアコンは家電の中でも消費電力が大きいので、使用方法には気を遣うものです。ですが、意外ともったいない使い方をしている人は多いんですよ。
電気代が上がるエアコンの使い方の間違いは、次の3つです。
- こまめにオン・オフする
- 「弱」で使い続ける
- ドライモードを常用する
詳しく説明します。
こまめにオン・オフする
節電のために「使わない家電のスイッチは切る」というのは基本的なことですが、エアコンに関しては間違い。それは、エアコンは稼働直後に1番多くの電力を消費するからです。
とくに夏の暑い日にエアコンを消すと、せっかく冷えていた室内に暑い外気が戻っていってしまいます。そうすると室温が上がるので、次に動かしたときに部屋を冷やすために多くの電力が必要になります。
ある家電メーカーの調査によると、日中であれば30分ほどの外出ならつけっぱなしにした方が消費電力は少なくてすむと言われています。そして換気をするときも、実はつけっぱなしの方が節電になるんです。
ただし、外が涼しくなる夜間や、30分以上の外出時はエアコンをオフにした方が電気代はやすくなります。外気温や外出時間の長さで、エアコンのオン・オフを判断してくださいね。
「弱」で使い続ける
エアコンを「弱」で使い続けるのは、節電対策としては間違いです。先ほどもお話ししましたが、エアコンは部屋を冷やすまでに大きな消費電力を使います。反対に部屋が設定温度になると、それほど電力は消費しないので早く冷やしたほうが結果的に電気代が安くすみます。
だからとって「強」に設定していると、いつまでも風量が多いままなので、設定は自動がおすすめです。
ドライモードを常用する
冷房よりも除湿の方が風が少ないから電気代がかからないと考えていませんか?実は、それも間違いで、除湿も種類によっては冷房より電気代がかかることもあります。
除湿は2つのタイプがあり、空気を冷やしながら除湿する「弱冷房除湿」と、冷やした空気を温め直して部屋に戻す「再熱除湿」があります。再熱除湿は空気を温め直すときにエネルギーを多く使うため、通常の冷房よりも電気代がかかるでしょう。
おうちで使っているエアコンの除湿が、どちらのタイプなのか確認してみてくださいね。
夏を快適に乗り切るために
年々、夏の暑さが厳しくなっているので、エアコンは必須アイテムと言えます。電気代を節約したいからと、エアコンを使わずに熱中症になってしまったのでは元も子もありません。
エアコンの使い方や環境整備、別アイテムの併用など、節電しながらも快適に過ごす方法をご紹介しました。
このほかにも、10年以上前のエアコンをお使いなら、買い換えた方が電気代の節約になるケースもあります。大きい出費になりますが、長い目で見れば買い換えの方がメリットが多いので検討してみてくださいね。